百万の手

百万の手 (ミステリ・フロンティア)

百万の手 (ミステリ・フロンティア)

畠中恵の現代ミステリー。
最初,オカルトっぽくなるのかなと思っていたら,SFミステリーみたいな感じになっていった。
でも,やっぱりこの人の小説って何回いいのよね。
好きだわ,σ(^^)。
音村夏貴の親友正哉の家が放火され,彼は家族全員焼死した。
其れに夏貴はショックを受ける。
ところが死んだはずの正哉から電話がかかる。
ッテこの辺でホラーかなと思ったんだけれど,この電話夏貴の家が放火されたとき壊れて正哉の声聞こえなくなっちゃうんだものね。其れって三分の一あたり。
でも,この声もう1人も聞いてるのにな。といながらこの子も半分で退場しちゃう物な。
この正哉の声だけは何だったのかよく分からない。
でも,それ以外はよく出来ている。
思いこみというか独りよがりの理由で殺人を重ねていく人の発言[我が正しい,私の意見が正しいなぜならこんなにも素晴らしい目的を持っているから。]に対し,夏貴の母の婚約者が言う「もっともそうな意見でも,他人の言葉を有為のみにしては行けない,誰かの頭を自分の脳みその代わりにしては行けない」
そうよね〜。
最後もキレイにまとまっていていいわ。