ぼくのキャノン
- 作者: 池上永一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/12/04
- メディア: 単行本
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声が聞こえるだけだから不思議というわけじゃないかもね.
不思議が無くても面白かったわ.いい話だった.でてくる人たちが良いのよね.敵役の紫織も変でいい.まけてもまけても攻めてくるんだものね.
最後は風物詩とか書かれてるし.
でも、ハッピーエンドでいい感じの話だったな.
キャノンというのは「帝国陸軍96式15センチカノン砲」
この村はマカトという巫女(ノロ)が実質的に支配している.そして見えないように支配を支えているのが樹王(彼は村に敵対する人を殺してきている)と天才的な泥棒チヨ.
彼等は只ひたすら村を守ろうとしたのだ.
そして彼等の孫たちがここに関わる.
だが敵(これも格好いいと言うか変な女なんだけどね)が村の秘密を知ったとき、村人の結束が乱れそうになる.だが、村人たちに秘密を明かすことにより、再び結束がつよまる.
秘密とは第二次世界大戦中、アメリカ軍の輸送鑑が島に不時着する.そこにセントガウデンズという硬貨が積まれていた.村はアメリカ軍に砲撃されほとんどの人々が死んだ.マカトと樹王とチヨはこの金貨で村を再建させていった.その金貨を求めて、敵が来るのだった.