鈴木鈴

鈴木鈴の「吸血鬼のお仕事」
ハッピーエンド好きのσ(^^)としては最初の数巻は愉しく読めたが、誰も幸せにならない終わり方は勘弁してもらいたいと思った.
しかし、吸血鬼の設定、キャラクター等は、目新しくてよかった.数巻は、コメディー調だったので、面白く読んでいた.
と思って読んでいたのだが、最初は気にならなかったことが、だんだん気になるようになってきた.まず最初.すでに消滅してしまった吸血鬼が、会話している場面、江戸時代か、せいぜいいって明治くらいの設定だろうか.そこで女郎さん(花魁かな)に向かって、「君の本名はなに?それは芸名だろう」と言うシーンがあった.ひっくり返りそうになった.作者は「源氏名」という言葉を知らないのか.図書館で全巻借りていたんじゃなく、買っていたらここでやめたと思う.
そのうち主人公が1000年も生きている吸血鬼というのがわかると、主人公のしゃべり方に違和感が.1000年も生きている吸血鬼に「ら抜き言葉」しゃべらせないでいただきたい.主人公が僕というのもなんか変な気がするのだが、「僕」というのはけっこう昔から使われていたと言うのをどこかで読んだ気がするので、しょうがないかな.しかしモノローグでは、「僕」じゃない方が違和感ないような気がする.また、もう1人長生きしている吸血鬼があまりに現代的過ぎる言葉で内心のことを語ってるのは一番違和感があった.彼女は人間と交わることを避けていたんだから、こういうしゃべり方はしないんじゃないかな.
ラノベにこういう事求めるべきじゃないのかもしれない.
先日高校の先生に聞いたら、今時の高校生は一年に一冊も読まない子が多いそうだ.また、ラノベ読むのも「大きいお友達」が多いんじゃないかと.できれば「大きいお友達」にあまり違和感感じさせないような文章にして欲しいな.