小松左京が描いた10人の女 そして地には平和を

<午前の部>
1.湖畔の女
浄瑠璃三味線:城谷小夜子/浄瑠璃指導:竹本初美
女は蛇だったのか・・・新作浄瑠璃
2.写真の女
語り:城谷小夜子/歌:乃詠(ひめひおをぎ)/音楽:中嶋詩元輿
この50年も前の写真の女は、若く美しかった・・・今は・・・時は残酷だ
3.流れる女
語り:城谷小夜子
女は、若くて、熟女で、年増で・・一体何歳?小松の目に映る女の不思議さ
4.無口な女
語り:城谷小夜子/踊り:山口華子/小鼓:藤舎悦芳/音楽:河野玲子
女は、どこから来たのだろうか、そしてどこへ行くのだろうか<午後の部>
5.歌う女
語り:城谷小夜子/テーマ曲:矢吹紫帆「わすれな草」/テープの声:宮本光子  女に惚れるという事は、その女の存在そのものに惚れるという事だ
6.秋の女
語り:城谷小夜子/小鼓:藤舎悦芳/琵琶:室井三紀
その女と・・・夢を見たのか、それとも現実の事だったのだろうか・・・
特別企画 地には平和を
語り:茶谷幸也/歌:砂田直規/音楽:中嶋詩元輿
昭和20年8月15日に、戦争は終わらなかった!?
7.ハイネックの女
語り:城谷小夜子/踊り:斉藤友美恵/パーカッション:河野玲子
俺は一人の女を愛したかったのだ<夜の部>
8.昔の女
語り:城谷小夜子、岡橋和彦/琵琶:室井三紀
25年前、この物語から全てが始まった・・・記念すべきSFに3人が集まった
9.旅する女
語り:城谷小夜子/歌:砂田直規/踊り:本間祥公/小鼓:藤舎悦芳/パーカッション:河野玲子/音楽:中嶋詩元輿
女に子が生まれ、女は母になった・・・母の子だけが「母」と呼ぶ
10.待つ女
語り:城谷小夜子/音楽:中嶋詩元輿
男は女を待たせ、女はいつも待っていた・・・

小松さんの三回忌、祥月命日の今日、小松さんの女シリーズの一挙上演、そして「地には平和を」の上演。
すべての作品の前に乙部さんの解説というか小松さんの思い出。
小松さんとお話したりしたこと思い出す。

今度の一挙上演。全てがテイストが違う。ダンスシーンがいっぱいあるけど、それぞれもまた、雰囲気が違う。伴奏の鼓の音よかった。でも、一番すごいと思ったのはパーカッション。これ何っていうの叩いてる。そういえばこの前見たライブでもパーカッションが印象的だったわ。
最初の「湖畔の女」なんと城谷さんが三味線引きながら浄瑠璃でストーリーを語る。この日城谷さん指骨折していたとか。
「写真の女」私この話好きなんだけど、見た人たちよくわからなかったみたい。食堂でそんなこと言ってた。現在・過去・未来が交差している話だし、主人公タイムスリップしてるものね。
その点「無口な女」面白く分からせようとしてた。現在と21年まえのフリップが出てるので、いま語られてるのがいつなのかわかりやすいものね。
午後の部の前に友人が教えてくれた深川めしで有名な「深川宿」というところでお昼。早めにいったんで吸われたけど、会場にいた人たちがどんどん来たので、座れなかった人がいっぱい。ここではオススメだという「辰巳このみ」を注文。これってぶっかけめしと炊き込みご飯のセット。美味しかったのでつい全部食べちゃったのが敗因。二部が始まったら落ちてた私。この二つの話あまり好みでなかったせいもあるが。でも、「地には平和を」しっかり見ることができた。もっと悲惨な話だと思ったけど、こうだったかな。もう一度読み返してみよう。
夜の部の最後の「待つ女」それまで本持って読んでた城谷さんが何も持たずに語った。すごかった。一番お話の中に入ることができた。
小松さんの三回忌にこれらの作品見ることができて本当に嬉しかった。でも、もっとたくさんの人に見てもらいたかったな。