[読書]瀧夜叉姫

陰陽師 瀧夜叉姫 (上)

陰陽師 瀧夜叉姫 (上)

で,こちらは何時もと変わらない夢枕獏陰陽師
久しぶりの長編なのだけれど,でも,いつもの陰陽師
これがいいのだ。
ずっと何時もと同じって思わせるのって凄く凄い事だと思う。
ここの晴明と博雅っていい感じなのよね。
岡野さんのも勿論いいのだけれど。
下巻の19〜22Pの二人の会話がとてもいい。
とても素直な博雅の言葉に照れる晴明。
あ〜いい感じ。
「行こう」「行こう」っていう阿吽の呼吸。
すべてが心地いい。
そういえば賀茂保憲と晴明の関係が岡野玲子のとは大分違ってるな。
こちらの方がいい関係だわ。
この話の始まりが,最初の子供の頃の晴明が百鬼夜行を見つけた話に繋がるのが何とも面白い。
うまく出来てる話だな。