遺産の方舟

谷口祐貴
SFだ.
面白い話だった.戦いは起きるけれど、その戦いによって、めでたしめでたしとなるわけではない.でも、前向きの形で終わるのでいい感じだ.
その上戦いの原因がすごいというか、思いつかなかったことだ.
敵方(と言っていいのかな)一方的な感じはするけれど、こういう使命感って在るかもと思ってしまった.
異常気象によって地上をおわれた人々.
空母「アレクサンドラ」には、民間人、軍人、そして、この船の目的である文化遺産を護学芸員が乗っていた.
軍人ニコラはある時モネの「睡蓮」を回収する任務を与えられた.
睡蓮の置かれていた場所の為、バイオハザードを疑い、持っていくのを躊躇する.
船の目的である文化遺産を守るため、学芸員たちは武器を持ち、他のものを圧迫する.
ニコラも傷を負うが、まあ何とか、妥協して、船を出ていく.
船の人々と、残った人々.
どうなるのかな.