ゲド戦記2〜

壊れた腕輪、最果ての島へ
両方ともおとなになったゲドが子供たちというか、若者を助けて、彼等を成長させる.
ゲドは助けるけど、腕輪ではテナーが、島ではアレン(レバンネン)が自分の意志と力を発揮して、自分の危機と世界を救う.こういうのが読んでいて気持ちがいいわ.
挫折しそうになるけど、踏ん張って踏みとどまる.前向きなところがいいわ.
レバンネンは血筋もあるけれど、自分で世界を救う事によって、王様になる.
血筋だけじゃないって云うのはいいわ.

帰還、アースシーの嵐
前作が出てから二十年近くたって、発表された.
こういう例の場合、今一のことが多いけど、これは面白かった.読みがいが合ったわ.
こういう「ボーイミーツガール」な話好きだわ.
前の、子供向き(っていったらちょっと表現違うな、なんて言ったらいいかな)と違って、おとな向きだわ.前の冒険で魔法がなくなっちゃったゲドとテナーのロマンス.
王様になったレバンネンの苦労話がかわいそう.王様になったっていいことばかりじゃないのね.でも、最後に美しい王女さまとむせばれそうで一安心.
嵐のハンノキはかわいそうだわ.こういう人物って、今までにいなかったような.今もアースシーが続いていくことができるのは彼の存在が合ってこそだわ.