これは王国のかぎ

萩原規子
この人の「西のよき魔女」を読んだ。それも、凄く面白かったわ。この本も、なかなか、面白かったわ。
設定はよくありそうなアラビアンナイトの世界だけど、中の人物のキャラクターがたってって、よく動くわ。一気に読んでしまったわ。
上田ひろみは失恋して泣き疲れて気がつくと、なぜかアラビアンナイトの世界で、小瓶からジンとして呼び出された。で、家出王子と冒険する事になってしまった。で、王子の王家に巣くっていた悪者の大臣と王妃をやっつけて、さらわれた家出王子の弟を助けて、王にする。家出王子は去っていく。それを助けてくれた、世捨て人の仙人にいわれた「王国の鍵とは何か、また、その鍵は何を開くのか」を解いて、なんとか元の世界に戻ることができる。
鍵を開くのは自分で、自分がその鍵、つまり自分から戻ろうとしなければ戻らないということ。