ファイナルジェンダー

ジェイムズ・アラン・ガードナー
久しぶりに青背のSFだ.
最後が思いつかないようなおしまいでよかった.
悲惨なところもあるけれど、前向きに終わる話って好きだわ.
最初SFになるのかなッて思っていたけれど、ちゃんとSFしていたし(^。-),
21世紀、地球は汚染されて、様々な知的生命体が所属する所属同盟の提案を受けて、多くの人が地球から去り、地球に残った人たちはごくわずか.
時は25世紀、地球のトバー入り江に住む人々は、多くの神を信じ、中世的な疑似宗教社会を作り上げている.ただし、ここに住む子供たちは一年ごとに性を変え、男女の性を経験し、子供を産み、20歳で、どちらかの性、もしくは中性を選択する.
主人公フリンの性選択の日が明日に迫ってる.そこによそ者が二人.
1人は死んだと言われていた彼の母.母親は中性を選んで追放されたのだった.
母は外部でいろいろ知識を得て、トバー入り江の者をすべて中性にしようとしていた.
トバー入り江の者が男女または中性を選ぶことができたのは、地球から去った者たちが実験のため、彼らの元の性以外の性と中世体をクローンとして造っていたからだった.
彼の母は貯蔵されていた20以下の男女のクローンを破壊し、中世体を残したのだった.
フリンだけは母が殺せなかったのか、男女中世体三人が残る.