蛇行する川のほとり

夏の終わりの演劇祭に向けて、舞台背景の絵を仕上げるために「合宿」を始めた少女たち。
この本の語り手は3人が順番にかたる、いや最後に種明かしする1人がいるので4人.
こういう構成は、「黒と茶」もこうだった.「黒と茶」の最後も人間関係に関わらない観察者的な人物が、最後に話をまとめる.ここでも、最後に語るのは登場人物に「第三者」といわれる真魚子、証されるのは、十数年前に起こった殺人事件.
犯人は最後の語り手なのだが.
ここに出てくる少女たちや、男の子たちは子供っぽくもなく、大人でもなく、いい感じだわ.まあ実際こういう子たちはいないし、いたら行きにくいと思う.でも、こういう人物だったらいいかも.無理だけど.
でも、「黒と茶」の人物の方がσ(^^)には親近感があるわ.そう言うのはちょっと悲しいけど.